フリーランスのiDeCo完全ガイド
節税しながら老後に備える
掛金全額が所得控除になる、フリーランス最強の節税制度のひとつです
iDeCoとは?3つの税優遇
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で積み立てた掛金を運用して老後に受け取る制度です。 節税効果が非常に大きく、フリーランスには特に有利な制度です。
掛金が全額 所得控除
毎月の掛金が全額「小規模企業共済等掛金控除」として所得から引かれます。所得税・住民税が両方下がります。
運用益が非課税
通常の投資では運用益に約20%課税されますが、iDeCo口座内の運用益は非課税です。長期運用で大きな差になります。
受取時にも税優遇
一時金で受け取ると「退職所得控除」、年金形式だと「公的年金等控除」が適用されます。
フリーランスのiDeCo上限額
国民年金第1号被保険者(フリーランス・自営業)
68,000円
月額上限
816,000円
年額上限
最低掛金:月5,000円。1,000円単位で設定可能。
小規模企業共済に加入している場合、iDeCoと合算した上限はそれぞれ独立しています(両方で最大月13.8万円まで所得控除できます)。
節税シミュレーション(年間最大掛金の場合)
月68,000円(年816,000円)を掛金にした場合の年間節税額の目安
| 事業所得(年) | 所得税率 | 年間節税額(目安) |
|---|---|---|
| 300万円 | 20% | 約24万円 |
| 500万円 | 20% | 約24万円 |
| 800万円 | 23% | 約27万円 |
※ 所得税率は課税所得による。住民税10%を含む概算値です。
iDeCoの始め方
申込みから運用開始まで1〜2ヶ月かかります。早めに動くのが吉です
金融機関を選ぶ
SBI証券・楽天証券・マネックス証券などネット証券がおすすめ。手数料が低く、運用商品が豊富です。
口座開設を申し込む
選んだ金融機関のウェブサイトから申し込みます。基礎年金番号・マイナンバーが必要。書類が届くまで1〜2ヶ月かかります。
掛金額を設定する
フリーランスの上限は月68,000円。最低5,000円から1,000円単位で設定できます。途中で変更も可能(年1回)。
運用商品を選ぶ
インデックスファンド(全世界株・S&P500など)がコストが低くおすすめ。最初は1本に絞るとシンプルです。
確定申告で控除を申告する
毎年送られてくる「小規模企業共済等掛金払込証明書」を使って確定申告で控除を申告します。
注意点・デメリット
始める前に必ず確認してください
60歳まで原則引き出しできない
急な資金需要には対応できません。生活費の6ヶ月分程度の貯金を確保してから始めましょう。
口座手数料がかかる
国民年金基金連合会への手数料(月105円)が必ず発生します。金融機関の手数料は機関によって異なります。
元本割れのリスクがある
運用商品によっては元本割れします。元本確保型商品もありますが利回りが低い傾向があります。
受取時に税金がかかる
受取時に退職所得控除・公的年金等控除が使えますが、大きな金額になると課税される場合があります。
iDeCo vs 小規模企業共済、どちらを優先すべき?
| 比較項目 | iDeCo | 小規模企業共済 |
|---|---|---|
| 月の上限 | 68,000円 | 70,000円 |
| 所得控除 | 全額控除 | 全額控除 |
| 引き出し | 60歳まで不可 | 廃業・退職時に可能 |
| 運用 | 自分で運用 | 共済が運用(元本保証なし) |
| 貸付制度 | なし | あり(低金利) |
| おすすめの人 | 老後資産を自分で運用したい人 | 廃業時の退職金を作りたい人 |
両方に加入するのが最もお得です。iDeCoと小規模企業共済は制度が独立しているため、合算すると月最大13.8万円(年165.6万円)の所得控除が受けられます。 余裕があれば両方に加入することをおすすめします。