節税ガイド

小規模企業共済で
フリーランスが退職金を作る方法

掛金全額が所得控除になり、将来は退職金として受け取れる制度です

小規模企業共済とは?

小規模企業共済は、国(中小企業基盤整備機構)が運営するフリーランス・個人事業主向けの退職金制度です。 毎月の掛金が全額所得控除になるため節税効果が非常に高く、 廃業・解約時には退職金として優遇された税制で受け取れます。 「節税しながら老後・廃業に備える」一石二鳥の制度です。

主なメリット

💰

掛金が全額 所得控除最大のメリット

月最大7万円(年84万円)の掛金が全額「小規模企業共済等掛金控除」として所得控除になります。所得税・住民税が両方下がります。

🏖️

廃業・退職時に退職金として受け取れる

廃業・解約時に「退職所得」として受け取ると退職所得控除が使えます。通常の収入より大幅に税負担が軽くなります。

🏦

低金利で借入できる貸付制度

掛金残高の範囲内で低金利(年1〜2%程度)で借入できます。資金繰りが厳しい時の安全網になります。

📈

元本保証ではないが安全性が高い

国(中小企業基盤整備機構)が運営する制度です。民間の金融商品と比べて安全性が高く、長期加入ほど戻り率が高くなります。

節税シミュレーション(月7万円・年84万円の場合)

月7万円(年間最大)を掛金にした場合の年間節税額の目安

事業所得(年)所得税率年間節税額(目安)
300万円20%25万円
500万円20%25万円
800万円23%28万円

※ 住民税10%を含む概算値です。実際の節税額は控除の適用順序等によって異なります。

加入条件と掛金

加入対象

個人事業主・フリーランス(常時使用する従業員が20人以下の小規模事業者)

掛金の範囲

月1,000円〜70,000円(500円単位で設定)

掛金の変更

いつでも変更可能(増額・減額)

掛納付方法

月払い・半年払い・年払いが選択可能

最低加入期間

制限なし(ただし加入6ヶ月未満で解約すると掛金が戻らない)

加入期間が6ヶ月未満で任意解約した場合、掛金が全額返還されません。長期運用を前提に加入してください。

受け取り方と税優遇

一時金(退職所得) ★おすすめ

条件:廃業・65歳以上の任意解約時

税の扱い:退職所得控除が適用。大きな金額でも税負担が軽い。

分割受取(公的年金等所得)

条件:60歳以上・10年以上加入時

税の扱い:公的年金等控除が適用。毎年一定額を受け取れる。

一時金 + 分割の併用

条件:60歳以上・一定条件あり

税の扱い:一時金と分割を組み合わせることが可能。

iDeCoとの比較・どちらを優先すべき?

比較項目小規模企業共済iDeCo
月の上限70,000円68,000円
引き出し廃業・退職時60歳まで原則不可
貸付制度あり(低金利)なし
運用共済が行う自分で選ぶ
元本加入期間次第で変動運用次第

両方加入が最大の節税です。どちらを先に始めるか迷ったら、「廃業時の資金が必要」なら小規模企業共済、 「老後の資産運用をしたい」ならiDeCoを優先しましょう。

申し込み方法

1

代理店(金融機関・商工会)経由

銀行・信用金庫・商工会議所が代理店になっています。窓口で申込書を入手して加入できます。

2

中小機構の公式サイト

「小規模企業共済」で検索して中小企業基盤整備機構の公式サイトから資料請求・申込ができます。

加入時に「開業届の控え」など事業を証明する書類が必要です。